JR常磐線で試験除染が行われています
印刷用ページを表示する 掲載日:2015年10月5日
JR東日本は常磐線の全線運行再開に向けて8月20日、町内の帰還困難区域にある線路周辺の除染試験施工を始めました。
除染が行われているのは、常磐線の夜ノ森駅(富岡町)―双葉駅(双葉町)間に位置する町内6カ所です。空間放射線量は最大で毎時30マイクロシーベルトです。帰還困難区域、居住制限区域、避難指示解除準備区域と線量が同等の地点を2カ所ずつ選んでいます。 線路の構造についても、盛土、切取の区間が3カ所ずつ選ばれました。 除染試験施工では大きく分けて「撤去・除去」と「復旧・保護」の2つの作業が行われております。 レールや枕木などを撤去した後、表層土の除去、さらにその下にあるのり面の除草や表層土を取り除きます。 その後、のり面の保護や表層土の復旧を行い、レールや枕木を取り付け直します。 町は9月2日、夫沢で行われた予備試験に立ち会いました。モルタル、砕石、アスファルトなど、のり面の保護や表層復旧に用いる材料によって、放射線の遮へい効果がどのように変わるのかを確かめる試験が、現場で行われていました。
除染試験施工の期間は来年3月までとなっています。 JR東日本は結果を分析し、より効果的な除染方法を確立した上で、不通の続く富岡駅(富岡町)―浪江駅(浪江町)間が早期に再開できるよう、検討を進めるとしています。