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おおくま駅伝(2023年12月17日撮影)

おおくま駅伝が12月17日、町内大川原地区で開かれました。昭和63年に町民駅伝競走として始まった同大会は、平成23年を最後に開催が途絶えていたため、東日本大震災後13年ぶりです。震災前は、県内各地から集まった出場者らが町内を駆け抜ける冬の風物詩となっていました。写真は、スタートした一般の部の出場者の様子。

おおくま駅伝は、町立学び舎ゆめの森をスタートとゴールに、大川原地区復興拠点内の町交流ゾーンや公営住宅周辺を回るコースで行われ、町内外から出場者が集まり、小学生の部32チーム、一般の部48チーム、合わせて320人が出場。両部とも1チーム4人で、小学生の部は1.5km 、一般の部は2kmを周回してタスキをつなぎました。写真は、学び舎ゆめの森に集まった出場者が、グラウンドでウォーミングアップする様子。

監督会議を開く渡辺さん(中央)。レースにおける諸注意などを確認しました。

開会式では、吉田淳町長が「震災前の大会に出場されていた方や初めて町を訪れた方など、さまざまな方が参加している。交流を深めるとともに、復興が進む町内を走ることで皆さんに町を知ってほしい」とあいさつしました。

わたなべランニングクラブのメンバーによる選手宣誓

おおくま駅伝大会のゲストとして招かれた、町出身の元プロ陸上選手で現在はスプリントコーチの秋本真吾さん(写真)が「小学生のときに何度も出場した思い出のある大会が再開されてうれしく思う。皆さんのすばらしい走りを応援しています」と出場者を激励しました。

吉田町長の合図でスタートする小学生の部の出場者

競い合う小学生の部の出場者

学び舎ゆめの森前を走る出場者

次々にタスキリレーが行われる中継所

仲間にタスキをつなぐ出場者

小学生の部1位でゴールする大ちゃんRC A のメンバー

レースは小学生・一般の部ともスタート時に雨や雪が吹き付ける厳しいコンディションとなりましたが、出場者らは熱い走りを見せ、次々に仲間へタスキを手渡していきました。沿道には多くの町民らが応援に集まり、出場者へ大きな声援が送られました。

公営住宅前を走る一般の部の出場者

雪の中を力強く走り抜ける一般の部の出場者

次の走者にタスキをつなぐ出場者

仮装して大会を盛り上げてくれた一般の部の出場者

ふくしま駅伝に町代表として出場している柳田3兄弟。おおくま駅伝も力を合わせて走りました。

一般の部1位でゴールするふくしま持久力クラブZのメンバー

表彰式は、町交流施設linkる大熊で開かれ、入賞チームのほか、区間と男女ごとの上位入賞者が表彰されました。写真は、小学生の部1位となった大ちゃんRC A。

一般の部1位となったふくしま持久力クラブZ

開催のきっかけを作った郡山市に避難している渡辺隆弘さん(写真)。ふくしま駅伝町代表チームの監督を務めています。震災後、わたなべランニングクラブを結成し郡山市を中心に子どもたちを指導。町出身の元プロ陸上選手の秋本真吾さんがクラブを訪れた際、町内での駅伝イベント開催の話で盛り上がり、開催を模索していた渡辺さんの思いが具現化していきました。大会後、「無事に終了してほっとしている。皆に楽しんでもらえてよかった。」と話し、大会継続を誓いました。

表彰式終了後、学び舎ゆめの森グラウンドで秋本さんによる走り方教室が開かれ、子どもら約100人が参加しました。参加者は、秋本さんから走る姿勢や体の動かし方を教わり、フォームの改善に取り組みました。

写真は、フォームのお手本を見せる秋本さん(右上)。秋本さんは「平成23年2月の大会に特別招待選手として参加していたので、歴史ある大会の復活に立ち会えてうれしい。これからも走りを通じてふるさとに恩返しを続けたい」と話しました。

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