今年の相馬野馬追は7月23日から25日までの3日間、南相馬市を中心に開催されました。標葉郷(しねはごう)に属する大熊町騎馬会からは7騎の騎馬武者が出陣しました。
お行列で雲雀ケ原祭場地に入場する町騎馬会渡部さん
2日目の24日、南相馬市原町区での本祭りに参加した7騎は、震災後初めて大熊町に凱旋(がいせん)。町内で12年ぶりとなる帰り馬行列が行われました。
帰り町行列を行う騎馬武者たち
行列は、町役場前に設けられた町騎馬会の本陣を発着し、交流施設や公営住宅の前を通り、町道東67号線を往復する約1.5キロメートルの道のりです。
町騎馬会の会長・小野田淳さんが行列順序である陣立てを読み上げると、各騎は呼応して出発しました。沿道に集まった町民らが、隊列を組んで堂々と行進する騎馬武者を拍手で迎えました。
行列折り返しの際は、小野田会長が早馬となって町道を駆け抜け、本陣の吉田淳町長に進行状況を報告する口上を披露しました。
早馬として駆ける小野田会長
行列後の凱旋報告会では、副執行委員長として初陣を果たした島和広副町長が「我々のふるさとである大熊の地に12年ぶりに凱旋し、町民に勇姿を見せることができ、うれしい限り。今後も野馬追の歴史を町内で継承していく」と力強く述べました。報告を受けた吉田町長は「町民に勇気と感動を与え、復興への大きな力となった」とねぎらいました。
凱旋を報告する島副町長
相馬野馬追の詳しい様子は、大熊町写真館に掲載しましたので、ぜひご覧ください。