高校生が考案した福島県の特産品を使ったスイーツが楽しめる「ふくしまスイーツフェスティバル」が2月22日から25日までの4日間、東京都渋谷区の代々木公園で開かれました。イベントは「魚ジャパンフェス2024in代々木公園」、「発見 ふくしまお魚まつり」と同時開催され、連日多くの来場者でにぎわいました。
会場では、大熊町のキウイフルーツ、富岡町のパッションフルーツ、楢葉町のサツマイモをそれぞれ使ったスイーツがキッチンカーで販売されました。商品は、昨年8月の「スイーツ甲子園ふくしまチャレンジカップ」で受賞した高校生が有名スイーツ店のシェフと共同で開発したものです。
キウイのスイーツを味わう来場者ら
行列ができたキッチンカー
大熊町のスイーツは、グリーン、ゴールド、レッドの3種のキウイフルーツを使ったカップスイーツ「パルフェキウイ」。レッドは町内産。グリーンとゴールドは関本元樹さんが避難先の千葉県香取市で栽培したキウイを使用しています。
スイーツのレシピは、キウイ部門で大熊町賞を受賞した宮城県・泉館山高の生徒2人が考案し、2015年ミラノ万博でのスイーツのワールドカップに日本代表として出場し、世界一にもなった神奈川県大和市にあるMAISON GIVRÉE(メゾンジプレー)のオーナーパティシエ・江森宏之さんが監修。今年1月に生徒と江森シェフが交流施設linkる大熊で試作を行い、レシピを完成させました。
レシピを考案した生徒と監修した江森シェフ(右)
スイーツを味わった来場者からは「キウイの味をしっかり感じる」、「甘酸っぱくておいしい」、「キウイとケーキを一緒に食べると味わい深い」などの声が聞かれました。 キウイを提供した関本さんは「スイーツにしたときにキウイの味が生きるよう、収穫後の追熟で甘さを引き出した。品種ごとの良さを感じてもらいたい」と話しました。
スイーツをPRする江森シェフと関本さん
監修した江森シェフは「高校生のアイデアと大熊町のキウイを一つにして、パフェ仕立てにした。イベント当日、関本さんにフレッシュなキウイを届けてもらい出来立てが提供できた。心に残るようなデザートに仕上がったので、このスイーツで大熊を知るきっかけや訪れるきっかけが作れたらうれしい」と話しました。