双葉町の東日本大震災・原子力災害伝承館で3月4日、町特集展「東日本大震災・原子力災害 大熊町の歩みとゆくえ」が始まりました。
会場の企画展示室には、津波で壊れた看板や駅の待合室に飾られていた梨や鮭の模型など資料38点を展示。町の記録や写真が、過去と現在、未来を対比するように配置されています。来場した町民らは展示品にまつわる思い出を話しながら観覧しました。
展示に見入る来場者
4日にはオープニングセレモニーが開かれ、吉田淳町長や伝承館の高村昇館長らが出席。吉田町長は「町の歴史や未来への取り組みを多くの方に見てもらいたい。町民の方が旧交を温める場にもなってほしい」と述べました。また、町特集展に招待された町立小中の児童・生徒9人が今月開校する義務教育学校「町立学び舎ゆめの森」の校章と校歌を発表。その後のイベントでは、町立校での取り組み発表やよさこい踊りを披露しました。
3月中の土曜日・日曜日・祝日には、全町避難中の町を最前線で守った元・町役場現地連絡事務所職員の鈴木久友さんら6人による解説も行われました。
来場者に町の状況を説明する鈴木さん(右)
町特集展の会期は、3月4日から5月9日まで。詳しくは伝承館ホームページ<外部リンク>をご確認ください。