町内で昨年栽培された酒米を使って醸造された日本酒「帰忘郷」が出来上がりました。完成報告会は2月17日、linkる大熊で開かれ、一般販売されることになった帰忘郷がお披露目されました。
完成報告会で帰忘郷を披露する関係者
町の復興を支援してくれる方に町内産の米を用いた日本酒づくりを通して感謝を伝えたいという思いから始まった「大熊町日本酒プロジェクト」は今回で2年目。1年目は試作品のみの醸造でしたが、今回はクラウドファンディングで資金を募り、本格的な生産と一般販売を目指してプロジェクトが進められました。
町内大川原地区の水田約65アールで栽培された酒米「五百万石」は、日本酒「会津娘」で名高い会津若松市の髙橋庄作酒造店で醸造され、約2,100本の純米吟醸酒が完成しました。このほか、だれでも酒米が味わえるように郡山市の宝来屋本店で甘酒がつくられました。
報告会では、吉田淳町長が「町とプロジェクトを応援してくれる方のおかげで今年もおいしいお酒になった。町民をはじめ多くの方に味わってほしい。町の特産品として活用したい」と述べました。
また、プロジェクトを応援するシンガーソングライターで利き酒師の氏家エイミーさんは、帰忘郷が多くの人に届いてほしいと願いを込めて作詞作曲した歌「帰忘郷 しずくの便り」を初披露。帰忘郷に込められた思いを歌い上げました。
帰忘郷をイメージした歌を歌う氏家さん
報告会後、帰忘郷はクラウドファンディング支援者に返礼品として発送されました。また、一般販売は3月11日から始まりました。1本720ml入り2,200円(税込み)。町内の宿泊温浴施設ほっと大熊と商業施設内のニューヤマザキデイリーストア大熊町大川原店のほか、髙橋庄作酒造店の県内取り扱い店で販売されています。
ほっと大熊で販売されている帰忘郷