町内特定復興再生拠点区域で12月3日、準備宿泊が始まりました。準備宿泊は、避難指示区域内で帰還準備のための宿泊が認められる制度で、町内帰還困難区域での実施は初めてです。初日は6世帯11人が10年ぶりの自宅で夜を過ごしました。
軒先のイルミネーションを灯す高野さん
準備宿泊を始めた下野上地区の高野一郎さんは、避難先のいわき市から自宅を訪れました。寝泊まりの用意や庭の手入れなどを行いながら夜を迎えると、軒先に取り付けたLEDのイルミネーションを点灯させました。高野さんは「自分の家はやはりほっとする。周りに昔のようなにぎわいが戻ることを願い、自宅の明かりで少しでも町内を明るくしたい」と話しました。
水道の確認に立ち会う高野さん
庭の手入れを行う高野さん