東京2020パラリンピックの聖火は、全国から集められた火を一つにして灯されます。町の採火式は8月10日、町内大川原地区の頭森公園で行われました。
採火方法は各市町村に委ねられており、その地域の特色や伝統などを取り入れ採火されます。町の採火には、町の木となっているモミの木が使われました。モミは木肌が白いことから清浄な木とされており、寺社で護摩祈祷の際に燃やす護摩木として用いられます。その護摩にならい、採火炉は熊町地区の熊町初発神社の護摩炉を借り、モミの護摩木を組み上げました。
火起こしを行ったのは、町内に住む青山蓮さん・悠珠さん兄弟。2人は木をこすり合わせるきりもみ式とまいぎり式と呼ばれる2種類の方法で火種をつくって護摩木を燃やし、ランタンに採火しました。
(左)きりもみ式、(右)まいぎり式
採火を終えた悠珠さんは「オリンピック聖火にはサポートランナーとして、今回は火起こし役として、両方の聖火に関わることができてうれしい。この火が聖火台に灯るのが楽しみ」と話しました。
ランタンに採火する青山兄弟