避難先のコミュニティ支援やイベントの広報などに当たる大熊町復興支援員3人が決まりました。今後、町民の絆を維持するために貢献します。
復興支援員となったのは、避難者コミュニティ復興支援担当の土田功光さん(48)、広報担当の渡部克彦さん(39)、村田ちなみさん(21)。土田さんは町民が避難先で自治会やサークルなどのコミュニティを立ち上げたり運営したりするのを手伝います。渡部さんと村田さんは町の動きや避難先でのイベント、出来事などを取材し、タブレット端末に動画を配信します。タブレット端末の利用促進のため講習会を開いたり、問い合わせに応じたりする役目も担います。
委嘱状交付式は5月13日に会津若松市の町役場会津若松出張所で行われ、渡辺利綱町長が「各地に分散する町民の交流を支援し、情報発信することを通じ、コミュニティの再構築にご尽力願います」と述べ、3人に委嘱状を手渡しました。
土田さんは岩手県釜石市で仮設住宅の住民対象にイベントの企画などに携わった経験があり、「環境が異なる町民一人一人に正面から向き合います」と抱負を述べました。
渡部さんは被災地の復興支援に当たる公益社団法人助けあいジャパンで、動画の発信に取り組んでいました。「町民と同じ目線で、積極的にイベントに参加します」と語っています。
村田さんは渡部さんと同様、助けあいジャパンの電子回覧板で様々なお知らせを発信してきました。「町のためにできることはないかと考え、活動に参加しました。町民の目線で必要な情報を伝えます」と話しました。
土田さんと村田さんはいわき出張所、渡部さんは会津若松出張所を拠点に活動します。