「おおくま・甲和会合同夏まつり」は7月20日、会津若松市の一箕町長原地区仮設住宅で開かれ、大熊町熊川地区の伝統芸能「熊川稚児鹿舞」が4年ぶりに披露されました。東日本大震災の津波で衣装や楽器が流され、福島第一原発事故に伴う避難もあって中断していましたが、地元小学生や保存会の努力で復活しました。
鹿児(ししこ)を務めた御厩小の佐藤一冴君(5年)、弥琴君(3年)兄弟、熊町小の広嶋大吾君(5年)、周吾君(3年)兄弟の4人は2年ほど前から練習を始め、保存会の指導のもとで細かな動きなどを身に付けました。今年4月には衣装や楽器も新調し、復活への準備が整いました。「本番」では4人が保存会の演奏する笛や太鼓に合わせて見事に踊り切り、町民から拍手を受けました。
合同夏まつりは東京都江戸川区の小岩地区を中心に提灯神輿(ちょうちんみこし)や出店の運営などに取り組んでいる甲和会が、昨年から仮設住宅自治会とともに実施しています。当日は勇壮な提灯神輿が会場を練り歩き、おなじみの「相馬盆唄」での盆踊りが繰り広げられました。ヨーヨー釣り、的当てなどのゲームや「なみえ焼そば」などの出店が、夏の一日をにぎやかに演出していました。