会津若松市の仮校舎で学ぶ町立小学校の児童9人が10月5日、版画家の蟹江杏さんと共同で縦2m、横4mの巨大絵画を制作しました。
絵画のタイトルは「大熊町の9羽の鳥たち」で、授業3時間分を使って完成させました。児童は絵の具、クレヨン、ポスターカラーを使い、蟹江さんが描いた女性の周りに花火やお家、時計の絵などを描いていきました。バリトン歌手の関口直仁さんも駆け付け、制作の合間に歌を歌って心を一つにしました。作品には太陽に向かって飛んでいく9羽の鳥が描かれており、町の空を自由に羽ばたく児童9人を連想させます。
蟹江さんは年間を通じて児童と交流を深め、一連の取り組みは一冊の本にまとめられます。絵画はその表紙を飾る予定です。
蟹江さんらと巨大絵画の完成を喜ぶ児童
町教育委員会は今後も蟹江さんの協力を得て、芸術家や各方面の専門家と児童の交流を図ることを計画しています。5日は蟹江さんと木村政文町教育長が協定に調印しました。
教育長(左)と蟹江さん