かつて大熊町の特産品だったキウイで、町民有志がリキュールを試作しました。
試作したのは、避難先のいわき市でキウイを栽培している渡辺信行さんを中心とした皆さんです。昨夏の台風19号で畑が被害を受け、果実の生食販売が困難となったため、リキュールに加工することを思い立ちました。二本松市の酒造会社に約300キログラムを持ち込んででき上がった試作品を「碧のしずく」と名付けました。震災前、町内で生産されていたキウイのワインと同じ商品名です。アルコール度数は8パーセントで、果肉をたっぷり使った濃厚な味わい。お勧めは炭酸水で割る飲み方だそうです。
渡辺さんは「来年以降は本格的な販売を目指したい」と話しています。
キウイリキュールの完成を喜ぶ有志の皆さん