町内で来年度、イチゴの温室栽培が始まります。3月26日、大川原字西平の栽培施設建設予定地で起工式が行われました。営農活動再開の先駆けとして、町復興を広く伝えるとともに、町民が帰還した際の雇用の場となることを目指します。
約2ヘクタールの土地に高さ6メートルほどのビニールハウスを連ねて建てます。土を使わず、棚の上で培養液を使ってイチゴを育てる高設養液栽培を町内では初めて行います。来年4月の稼働予定です。運営は町や町の農業関連団体、農業者などが出資する新会社が担います。室内環境はコンピューターで自動制御します。栽培したイチゴはすべて、施設内の選果場で放射性物質を測定し、ケーキの材料など加工用や生食用として出荷されます。
起工式では渡辺利綱町長が「何としても事業を軌道に乗せ、復興の姿を皆さまにお示ししたい」と決意を述べ、出席者がくわ入れしました。