大熊町は、本格的な営農再開に向けた町の基本的スタンスを町民全体に周知するとともに、営農再開に向けた実効性・具体性のある対応策を検討するため、原発立地町として、様々な困難に直面した本町でしかなしえない“環境循環”をテーマとした豊かで魅力ある新たな農業のあり方を示した「大熊町営農再開ビジョン(骨子)」をとりまとめました。
令和3年度は、農業者の方々との「座談会等」を通じて、ご意見等を反映した「大熊町営農再開ビジョン」としてとりまとめる予定です。
大熊町営農再開ビジョン(骨子) [PDFファイル/3.2MB]
営農再開ビジョン骨子の概要
目指すべき目標像
- 町の農業を取り巻く環境は、空白の10年によって大きく様変わりし、担い手の高齢化、離農問題、風評被害、放射性物質への不安等、極めて厳しい状況下に置かれている
- 地権者の意向調査結果からも(1)町の豊かな農地を守る、(2)深刻な担い手不足等が重要課題となっている
- 町は重要課題の解決に向けて、積極的に取り組んでいくとともに、今後10年後を見据え、従来の農業から、環境に配慮した新たな農業へ挑戦するとともに、実現可能性と持続可能な農業を目指す
基本姿勢
先祖から受け継ぎ、多くの実りをもたらしてきた大熊町の農地を荒らさず保全し、次世代に繋いでいく
- 町民が一人でも多く帰町し、営農再開できる環境づくりを目指す
目標設定
次世代に向けて、新しい大熊町の環境循環型営農スタイルを目指してリアリティのある持続可能な農業への挑戦
- 従来の大熊町の営農スタイルから、「2030SDGs」や「2050ゼロカーボン宣言」を目指した環境循環型営農スタイルを確立し、営農できる環境を持続可能なものとする
- 大熊町の農地を荒廃させず、営農できる環境整備と基盤(農地)を次世代に引き継ぐための取り組みを実践する
- 担い手の確保等の厳しい現状を踏まえ、個人経営型から法人・組織経営型に移行した新しい営農スタイルを実践する
基本方針
- 目標を達成するための営農再開に向けた基本方針
- 課題解決に向けて、リアリティのある具体的な施策・事業の展開
- 区域ごとの営農再開に向けた戦略的シナリオ(方向性)