2012年に初めて確認されたウイルス性の感染症です。原因となるウイルスはMERSコロナウイルスと呼ばれています。
発生国から帰国後14日以内に、発熱やせきなどの呼吸器症状がみられた場合、最寄りの保健所に電話相談してください。その後、医療機関を受診する場合には、感染を広げないためにマスクを着用して、保健所および医療機関の指示に従ってください。
現在、MERSに対するワクチンや治療法はなく、治療は症状に応じた対症療法となります。
人にどのようにして感染するかは、まだ正確にはわかってはいませんが、ヒトコブラクダがMERSウイルスの感染源動物の一つであると考えられています。その一方で、動物との接触歴がない家族間や医療機関における医療従事者や患者間などに二次感染した例が報告されています。
中東呼吸器症候群(MERS)について<外部リンク>