胃がんリスク検診(ABC検診)とは
検診では、血液検査の次の二つの値によって、胃がんになりやすい状態か判定します。
- ヘリコバクター・ピロリ菌感染の有無
ピロリ菌とは、胃の中に住んでいる細菌です。胃酸の分泌や胃粘膜の免疫機能の働きが不十分な幼少期(4~5歳頃)までに感染すると考えられています
- ペプシノゲン値(萎縮性胃炎の診断)
ペプシノゲンとは、胃粘膜にある消化酵素のもとになるもので、血液中のペプシノゲンの異常は、胃粘膜萎縮(萎縮性胃炎等)があることを示します
どうやって検査するのですか
血液検査で測定する簡単な検査です。
具体的な判定方法はなんですか
ヘリコバクター・ピロリ抗体価検査と、ペプシノゲン検査によって、次の4群で判定します。 なお、B~D群の判定であった場合、医療機関で内視鏡検査による精密検査が必要です。
A群
- 胃がんの危険度:4段階中、最も低い
- 胃の健康度:健康な胃粘膜。胃粘膜萎縮の可能性は非常に低い
B群
- 胃がんの危険度:4段階中、2番目に低い
- 胃の健康度:胃潰瘍に注意。少数ながら胃がんの可能性。胃粘膜の萎縮がない、または軽い
C群
- 胃がんの危険度:4段階中、2番目に高い
- 胃の健康度:慢性萎縮胃炎・胃粘膜萎縮が進んでいる
D群
- 胃がんの危険度:4段階中、最も高い
- 胃の健康度:胃がんの可能性。胃粘膜萎縮が進み過ぎ、ピロリ菌が胃に住めない状態
対象年齢は何歳からですか
40歳以上の希望者(平成28年3月31日時点)となります。 ただし、次のいずれかに該当する方は、検診を受診する事はできません。
- 胃に明らかな症状がある
- 食道、胃、十二指腸の病気で治療中である
- 胃潰瘍、十二指腸潰瘍、逆流性食道炎の治療をしている
- プロトンポンプ阻害薬(胃酸を抑える薬)を飲んでいる
- 胃を切除したことがある(内視鏡的切除も含む)
- 腎透析を受けている
- ヘリコバクター・ピロリ菌の除菌をしたことがある
どうやって受診すればいいのですか
10月に実施する会津若松市・郡山市・いわき市で実施する町の総合健診を受診される方には、受診録と一緒に同意書および問診票を同封します。 検診当日に同意書および問診票を提出していただき、胃がんリスク検診を受診していただきます。 医療機関等で個別に受診する場合は、指定の医療機関になる予定ですが、現在調整中です。
毎年検査が必要なのですか
一度検査を受けていただければ結構です。 なお、胃がんを発見する検査ではありませんので、これまで実施している胃がん検診(バリウム検査)は、引き続き受診してください。
チラシ