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大熊町内空間線量率測定結果(平成30年9月3日実施)

印刷用ページを表示する 掲載日:2018年11月1日

大熊町では、平成30年9月3日に町内153か所の空間線量率を測定しました。測定は、地上1mの高さで3回測定し、その平均値を表示しています。

測定結果から分かったこと

原発事故からすでに7年半が経過したため、すでにセシウム-134の影響がかなり小さくなっており、1年前の測定値と大きく変わらない結果が得られると予想していました。過去の測定データと比較したところ、次のようなことが明らかになりました。

  • 除染などを行わなくても、1年前に比べて15%ほど低下したところが多い
  • 除染や中間貯蔵施設関連の整備により、大幅に線量率が低下した箇所が町の東側で増加傾向。また、中間貯蔵施設の関連施設が整備されたため測定できなくなった箇所も増え、今回は新たに3か所増えた
  • 除染を終え、すでに線量率が低くなった大川原、中屋敷、清水地区は、1年前の結果と比べても低下はわずか。一部、前回値より高いところは測定器の誤差の範囲と考えられる
  • 線量率が、追加被ばく線量の国基準である毎時0.23μSv(マイクロシーベルト)を下回る地点が大川原地区に現れた。今後さらに増えると考えられる
  • 測定日は曇っていたが、前日の雨による遮へいの影響が若干含まれると考えられる

半減期が2年のセシウム-134の量は、すでに原発事故直後の8%に減少しており、測定値に大きな変化はないと考えていましたが、半減期とは別の理由で線量率は低下しているようです。要因として放射性物質の拡散が進んでいることが挙げられます。「拡散」であって「減少」ではないことが重要です。今後、どこへどのように拡散したのか検証することも必要です。

様々な影響により誤差は生じますが、線量率の変化の傾向をつかむため、今後も測定は続けます。

まとめ

現在も線量率が低下し続けていることが確認されました。しかし、放射性物質はなくなっているわけではなく、土壌に染みこむなどして拡散が進んでいることが原因と考えます。
また、去年の測定結果と比較すると明らかに線量の高い暖色系の部分が減った一方、線量の低い寒色系の部分が増えたことが分かります。海側では中間貯蔵施設の関連施設造成の影響が大きいです。それ以外では特別な対応をしていなくても大きく減少したところもあります。

 

9月3日測定結果表

測定はマスの中心付近で測定しており、測点の名称については、分かり易さを重視し敬称等省略していますのでご了承ください

データ

9月3日測定結果表 [PDFファイル/316KB]

9月3日測定メッシュ分布図

サムネイル

9月3日測定メッシュ分布図 [PDFファイル/1.64MB]

平成29年9月と平成30年9月の比較

サムネイル

9月3日測定メッシュ分布図(平成29年と平成30年の比較) [PDFファイル/525KB]

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