大熊町では、平成27年9月8・9日の2日間で町内162カ所の放射線量を測定しました。測定は、地上1mの高さで3回測定し、その平均値を表示しています。
通行止めや道路状態が悪いためで測定できない場所もありましたが、空間線量率は162カ所中160カ所で低下しました。
今回の測定結果は、平均すると前回より約20%も低下しました。大きく低下した原因のひとつとして、測定を行った9月8・9日は降雨であったため、雨によって放射線が遮られて影響が低下したと考えられます。
後日、降雨の影響を確認するために同じ測定器で晴天が続いた時に再度測定を行いました。
結果は、降雨時の測定値と同じか約10%高い結果となりました。このことから、今回の測定結果には、降雨の影響が含まれているのは間違いないと考えますが、全体的に大きく低下した原因ははっきりしません。
今回行った追加測定の結果も踏まえて、測定方法や測定場所の検討を行いつつ、空間放射線量の変化を確認して参ります。
大熊町内の空間放射線量については、国・県・東京電力等において定期的に測定を行っておりますが、町全域を対象とした測定データが少ない状況ですので、町復興のためにも、町独自で町内全域の定期的な測定による空間放射線量の把握が必要であり、国・県・電力等のデータとあわせ、復興事業策定の基にすることを目的に行っております。
※ 測定はマスの中心付近で測定しており、測点の名称については、分かり易さを重視し敬称等省略していますのでご了承ください。