大熊町では、平成28年3月24・25日の2日間で町内162カ所の放射線量を測定しました。測定は、地上1mの高さで3回測定し、その平均値を表示しています。
前回に引き続き通行止めや道路状態が悪い場所の測定は実施しておりません。前回値に比べて上昇している箇所もありましたが、前回の測定時は降雨の影響もあったことを考慮すると誤差の範囲(約20%)でおさまり、ほとんどの場所が前回値と同じになり大きく低下しているのは、部分的に除染を行った箇所のみでした。
震災より五年が経過したことにより、半減期が2年であるセシウム-134は約1/5にまで減少しています。
これからは、半減期が30年であるセシウム-137の影響が強く出てくるので、線量の低下量はさらに小さくなっていくと考えます。
町内の線量率は、0.26μSv/h~30.06μSv/hと場所により大きく測定結果が異なります。
特に大川原を含む町の西側は、除染により大きく線量率が低下しております。現在の線量率の区分けでは、現状がはっきりとわからないので表示方法の変更を検討していきます。
また、次回測定は平成28年9月に実施予定です。
大熊町内の空間放射線量については、国・県・東京電力等において定期的に測定を行っておりますが、町全域を対象とした測定データが少ない状況ですので、町復興のためにも、町独自で町内全域の定期的な測定による空間放射線量の把握が必要であり、国・県・電力等のデータとあわせ、復興事業策定の基にすることを目的に行っております。
※ 測定はマスの中心付近で測定しており、測点の名称については、分かり易さを重視し敬称等省略していますのでご了承ください。
3月24・25日測定結果表 [その他のファイル/190KB]