大熊町では、平成28年9月5・6・8日の3日間で町内158カ所の空間線量率を測定しました。測定は、地上1mの高さで3回測定し、その平均値を表示しています。
道路状況や測定地点の見直しで測定を行わない場所もありましたが、空間線量率は引き続き低下している地点が多いです。加えて、前回の測定値とほぼ同じ結果になっている箇所も前回よりも多く見られるようになりました。これは、半減期が2年のセシウム-134が事故後5年以上経過したことで、半減期による減少が少なくなってきているのが大きな原因と考えます。
事故後5年以上も経過し、町内の放射線量も大きく低下したことにより、今回のデータから凡例の見直しを行いました。測定点No.106は、帰還困難区域内での先行除染が行われたところです。凡例を見直したことにより、周囲より空間線量率が低下しているのがはっきりと分かるようになりました。
その他、発電所周辺はまだまだ空間線量率が高い事もよく分かります。熊川周辺は除染廃棄物の仮置場の整備等により空間線量率が減少していると考えています。
また、町の西部の空間線量率は1μSv/hを下回る場所もかなり増えてきています。
今後も測定方法や場所の検討を引き続き行い、わかりやすく町内の放射線環境をお伝えしていきたいと思います。
※ 測定はマスの中心付近で測定しており、測点の名称については、分かり易さを重視し敬称等省略していますのでご了承ください。