福島県大熊町(以下、「大熊町」)と東芝エネルギーシステムズ株式会社(以下、「東芝エネルギーシステムズ」)は、本日から、ペロブスカイト太陽電池の実用化に向けた福島県初(※)の実証実験を行います。
大熊町と東芝エネルギーシステムズは、2022年7月22日に「ゼロカーボン推進による復興まちづくりに関する連携協定書」を締結以降、ペロブスカイト太陽電池の実装検討を行ってまいりました。
今回の実証実験では、大熊町役場内に、東芝エネルギーシステムズが提供したフィルム型ペロブスカイト太陽電池モジュール(約30cm×100cm)を4枚設置し、同電池で発電した電力を用いて、タブレットの充電や照明などを稼働させる実証実験を行います。フィルム型ペロブスカイト太陽電池の発電実証としては、福島県内初の試みとなります。実証実験は本日より行います。
本件は、大熊町が2022年2月に策定した「大熊町ゼロカーボンビジョン」を踏まえ、両者が協力し、復興まちづくりを推進するものです。今回の実証実験を皮切りに、引き続き両者で同町における次世代太陽電池の実装検討を行っていきます。
フィルム型ペロブスカイト太陽電池モジュールで発電した電力を用いて、5Vの出力を行い、タブレットなどを稼働させる検証を行う。
2024年5月31日
※機器調整等につき一時回収していましたが、9月7日より再展示しています。
5V出力システム台(表示パネル含) 1台
モジュール台 2台
(ペロブスカイト太陽電池モジュール 計4枚/合計出力5V)
ペロブスカイト太陽電池は、印刷技術を用いてプラスチック基板上に作製できることから、軽量・フレキシブルな次世代型太陽電池として注目されています。これまで従来型の太陽光パネルでは重量や形態の制約で設置できなかった場所など新たな応用先への適用が期待されます。
(※)2024年5月時点、東芝エネルギーシステムズ調べ