大熊町は環境省、双葉町と共催で「大熊・双葉環境まちづくりミーティング」を開催しました。大熊町は2020年2月に「大熊2050ゼロカーボン宣言」を行ったところですが、ゼロカーボン宣言をはじめとするまちづくりのビジョンについて、幅広くアイデアをいただきました。
計3回のワークショップを大熊町・双葉町にて開催し、WEB参加を含め、町にゆかりがある若手世代や最前線でご活躍されている方、企業のみなさまと、「環境」や「持続可能性」をキーワードにまちづくりについて意見交換をしました。
日時 |
場所 |
内容 |
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第1回 |
2020年7月19日(日曜日) |
大熊町役場 本庁舎 おおくまホール |
将来の構想づくり (ワールドカフェ形式にて対話) |
第2回 |
2020年8月23日(日曜日) |
大熊町役場 本庁舎 おおくまホール |
地域での事業化 (地域でのビジネスモデル) |
第3回 |
2020年9月12日(土曜日) |
双葉町 産業交流センター |
将来像のビジュアル化 (地域の未来ビジョン) |
第1部では小泉環境大臣、吉田大熊町長、伊澤双葉町長から、第2部では公害からの再生に取り組む水俣市、両町の担当者からそれぞれの取り組みや今後目指す姿についてプレゼンがありました。それを踏まえて第3部では、グループを入れ替えながらワークショップを行い、2050年の大熊・双葉の姿について意見を出し合いました。地元住民の方のみならず、日本をリードする企業の方、そして20代や30代からも半数近くの参加をいただき、活発に意見交換を行うことができました。
当日のプレゼン資料や動画など詳細については、こちらをご覧ください。
http://josen.env.go.jp/plaza/info/event/ohkuma_futaba/report_200719/<外部リンク>
「脱炭素・再エネ」や「若者・移住定住」といったグループに分かれ、
2023年頃に開始できるような実現可能性が高いビジネスモデルのアイデア出しを行いました。
「RE100のデータセンター誘致」、「フルーツリキュールの里おおくま」、「再エネロックフェス」
などの特色あるビジネスモデルがたくさん生まれてきました。
グループ分け [PDFファイル/705KB]アイデア集 [PDFファイル/975KB]
会場では、参加者のみなさんが、具体的なビジネスモデルを検討することの難しさに向き合いながらも、
多様なバックグラウンドを持つ参加者どうしの意見交換を通じてそれぞれのアイデアを磨きあって、
よりよいビジネスモデルへと改良していく熱気に包まれていました。
詳細はこちら。
http://josen.env.go.jp/plaza/info/event/ohkuma_futaba/report_200823/<外部リンク>
最終回は場所を移して出来立てほやほやの双葉町産業交流センターで開催されました。
今回は、第2回で作ったビジネスモデルをさらにブラッシュアップして、それをポスター形式でまとめる作業を行いました。
その後、「ワクワク感」をものさしとして、参加者で投票を行い、優れたビジネスモデルを選出しました。
文字だけではなくイラスト付きのポスターということでみなさん四苦八苦されていましたが、
どのポスターもビジネスモデルの内容や特徴が一目で分かる面白いものに仕上がっていました。
計3回のまちづくりミーティングの締めくくりとして、小泉環境大臣、大熊町吉田町長、双葉町伊沢町長からメッセージをいただきました。
ご多忙中参加いただいたみなさん、本当にありがとうございました。
そして今後、いただいた珠玉のアイデアの宝箱から、具体的な事業を作っていくことが目標です。
参加者のみなさんのみならず、引き続き、まちづくりへの積極的なご参加をよろしくお願います。
詳細はこちら。
http://josen.env.go.jp/plaza/info/event/ohkuma_futaba/report_200912/<外部リンク>
両町の復興を進めていくためには、環境再生や帰還環境の整備はもちろんのこと、まちづくりの軸として求心力のあるビジョンを定め、様々な施策を重ね合わせて、特色あるまちづくりを進めていくことが不可欠です。
大熊町は、2020年2月に「大熊町2050ゼロカーボン宣言」を行いました。原発事故を経験した町だからこそ、再生可能エネルギーを活用したゼロカーボンタウンの先進地として、子ども・孫たちが誇りをもって語れるまちづくりを目指すことを表明したところです。
「創る、巡る、贈る るるる大熊」をキャッチフレーズとして、再生可能エネルギーで新しいまちを創る、エネルギーや経済が地域内で巡る、それらで得たものをベースとして持続可能なふるさと大熊を将来世代へ贈る、そうしたまちづくりを進めていきたいと考えています。
双葉町は、2022年春頃のJR常磐線双葉駅を中心とする区域の避難指示解除と初の町内居住開始を目標としています。特に双葉駅西側地区においては、帰還される町民や移住を希望する方々が集まって生活する新たな拠点を整備します。歩くのが楽しくなる「ウォーカブルタウン」の実現、エネルギー消費量を削減し、再生可能エネルギーの自給率を高めるまちの実現、“住む”だけでなく“なりわい”を楽しむ「なりわい居住」の実現により、ライフスタイルの変革を図ろうとしており、今後、駅西地区をモデルに、新たなまちづくりのビジョンを定めるところです。
参加募集は締め切りました。